休業中の居酒屋で避難生活を送ったマルカツ水産のインドネシア人従業員たち=2025年3月5日、岩手県大船渡市、西岡臣撮影

 2月に発生した大船渡市の山林火災を振り返り、災害時の外国人支援について話し合うセミナーが4日、盛岡市で開かれた。国際協力機構(JICA)東北などが主催し、大船渡市「マルカツ水産」の佐々木晶生社長(33)とインドネシア人従業員、ムハンマド・フセンさん(31)が、当時の避難生活を語った。

  • 休業中の居酒屋でインドネシア人が避難生活 大船渡の山林火災

 マルカツ水産では、ワカメの養殖やサンマ漁を行っており、24人の従業員のうち11人がインドネシア国籍だ。佐々木社長は「三陸沿岸の漁業は慢性的に人手不足。日本に来てくれるインドネシア人には感謝しかない」という。

 火災発生時、会社や寮がある地域が避難指示の対象となった。だが佐々木社長は「避難所に行く選択肢はなかった」と語る。東日本大震災のとき、市内で外国人を雇用していた会社から「避難所で問題がおきて困った」と聞いたこともあったという。

日本人と異なる生活リズム、「尊重してもらえて感謝」

 さらに、避難期間がイスラム…

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