冷えた飲み物がうれしい季節、ノンアルコール飲料も人気です。
日本で本格的にノンアル飲料が広がり始めたのは、ここ15年ほど。2009年にキリンビールが、アルコール分をまったく含まないビール風味の「キリンフリー」を発売してからです。
法律ではノンアルコール飲料の定義はありません。酒税法で、アルコール分1度以上の飲料が酒類だと定めるだけです。ただ、酒類業界9団体でつくる「飲酒に関する連絡協議会」の自主基準で「アルコール度数0.00%で、味わいが酒類に類似し、20歳以上の者の飲用を想定・推奨しているもの」と定義しています。
「酒らしさを出しつつ、0.00%をクリアするのは非常に難易度が高い」とサントリーのノンアル部、吉田祐也さんは言います。
味作りは基本的に、素材の組み合わせ。酒からアルコール分を除き、香り部分などを抽出したエキスを使うこともあります。
苦み、キレ、芳香…「酒感」どうやって
「酒らしさ」を構成する要素…