大リーグ・タイガースの前田健太(36)は、節目のシーズンを思い出の詰まったドジャースタジアムで迎えた。
「昔のチームメート、コーチ、スタッフのみんなと会えるのはすごくうれしい。(屋外にある)ブルペンで投げていても、ファンの方がたくさん声をかけてくれるんですよ」
ドジャースは大リーガーとしての第一歩を踏み出し、4年間在籍した古巣だ。
「この球場で初めて投げた試合も、ワールドシリーズに2回出場させてもらったことも、思い出かな。あのときの熱気は、野球人生において1番だった。緊張感とかプレッシャー、声援っていうのはすごく印象に残っていますね。懐かしいって感じです」
今年、デビュー10年目になる。現役ではダルビッシュ有(パドレス)に次ぐ古参の日本選手だ。
過去に、大リーグの在籍年数が2桁に達した日本選手は、イチロー、大家友和らわずかしかいない。
ただ、前田には渡米当初から持ち続けてきた思いがある。
「日本でもう一回、最後にプレーしたい」
忘れられない恩義を感じてい…