長野県警塩尻署は15日、塩尻市の70代男性が現金1千万円と金塊約11キロ(購入額約1億9277万円)をだまし取られる被害にあったと発表した。
署によると、男性は5月、SNSで知り合った女を名乗る相手から「私のおじは有名な経済学者」「学ぶ機会を手配したい」などといったメッセージを受信。教えられた投資関係会社を名乗るSNSグループと連絡を取りながら6月までに計5回、現金を投資名目で振り込んだ。
金融機関に振込額の上限があるため投資ができないことをグループに伝えたところ「金塊で渡してくれてもよい」と言われた。そこで男性は7月までに購入した金塊を5回にわたり東京都内の喫茶店で待ち合わせた男に手渡した。その後、投資資産を現金化しようとしたができず、被害に気がついたという。
また、長野県警安曇野署は15日、安曇野市の80代女性が現金1600万円と金塊500グラムをだまし取られたと発表した。
署によると、女性は8月上旬に通信事業者を名乗る男から電話で「固定電話と携帯電話が利用停止になる」と告げられた。さらに警察官や検察官を名乗る男らからSNSのビデオ通話などで「あなた名義の携帯電話で詐欺被害が発生している」「あなたの自宅にある現金などが被害品でないか確認する必要がある」などと言われ、現金と金塊を指示通りに自宅敷地内に置き、取りに来た者に取られたという。