東北新幹線での連結分離や輪軸組み立て作業をめぐる不正の発覚など安全性が問われる不祥事が相次いでいることについて、JR東日本の喜勢陽一社長は8日、「鉄道のプロフェッショナルとして過信があった。グループ全体の厳しい教訓とする」と謝罪した。東京都内で開かれた定例会見で述べた。
このうち輪軸組み立て作業の不正について、喜勢社長は「技術的な安全性は確認していた」とする一方で、「お客様が安心して利用するための品質管理の徹底」に問題があり、「コンプライアンス意識に欠けていた」と説明。グループ全体の問題として再発防止をはかるとした。
車輪に車軸をはめ込む輪軸組み立て作業をめぐり、自社工場と子会社の車両メーカーで基準値を超えた圧力をかけたり、データを改ざんしたりしていたことが発覚し、国土交通省の立ち入り検査を受けている。基準値を外れた圧力ではめ込まれた在来線の輪軸76本は11月末までに交換を終えるという。
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また、JR東では9月19日…