Smiley face
2024年7月13日、米ペンシルベニア州での選挙集会でシークレットサービスの職員に囲まれるトランプ前大統領=AP

 米ペンシルベニア州バトラーの選挙集会で13日、トランプ前大統領が銃撃されてから一夜が明けた。集会の参加者が取材に対し、恐怖の瞬間を振り返った。

  • 120メートル超離れた屋上からトランプ氏銃撃 20歳容疑者は射殺
  • 民主主義揺るがす凶弾 バイデン氏とトランプ氏は責任を共有している

 「何が起きたのか、まだのみ込めていない」

 会場から車で5分の所に住むデザイナーのロバート・フィルポットさん(62)は14日、語った。

写真・図版
銃撃のあった集会に参加していたロバート・フィルポットさん=2024年7月14日午前10時55分、バトラー、下司佳代子撮影

 前日の夕方。トランプ氏が姿を見せると、会場の興奮は一気に高まった。腕を精いっぱい伸ばして動画を撮り始めたが、目の前を歩き回る人たちでよく見えない。もっと良い場所に移ろうと群衆に混じって歩き始めた時、パン、パン、パンと3回、乾いた音を聞いた。

 「いまのは銃の音?」

 近くにいた見知らぬ男性は「わからない」と答えた。そこでまた、パン、パン……

 「銃声だ!」

 男性と声がそろった。

 とっさにステージを見ると…

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