4月に投開票された韓国総選挙は、任期をまだ折り返してもいない尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の命運のかかる大一番だった。
にもかかわらず、ほかならぬ尹氏の言動が最大のあだとなり、与党「国民の力」は歴史的な惨敗を喫した。
朝カルっ! 流し見ニュース講座「世界の選挙と民主主義」
動画の流し見で、ニュースへの疑問が「スッキリ」する企画。お隣の国・韓国で今何が起きているのか。ソウル支局長も務めた国際報道部・箱田哲也記者が「和解、愛憎、裏切り、どんでん返し・・・韓流ドラマを地で行く韓国政治」と題し、与党が惨敗した総選挙の舞台裏や今後の韓国政界の行方などについて解説します。朝日カルチャーセンターの講座で解説した動画を約28分にまとめ、記事後半で掲載しています。
とにかくやることなすこと、ことごとく裏目に出た。
尹政権が斬り込んだ医療改革は医者たちの猛反発に遭い、医療システムのまひ状態が長期化。市民の健康を脅かした。
投票日間近に飛び出した「長ネギ」発言も致命的だった。
異常な物価高が続くなか、ス…