「関西吹奏楽の日」の5日、関西の吹奏楽界の発展に貢献した先人をたたえる顕彰祭と、地元の学校の吹奏楽部による演奏会が兵庫県西宮市の西宮神社で開かれた。
今年1月に亡くなった西宮市吹奏楽連盟初代理事長の今西永兒さんらをしのび、関西吹奏楽功労者の碑の前で関係者による玉串奉納などがあった。
その後、甲子園学院中・高吹奏楽部がジャズやJポップメドレーなどを披露。上甲子園中吹奏楽部は演奏しながら福男参道を練り歩き、拝殿前でマーチングも披露した。青空の下に響く迫力の音色に、集まった人たちからは大きな拍手が送られた。
上甲子園中でドラムメジャーを担当した野村陽愛(ひなた)さん(3年)は「先輩からの伝統を受け継ぎながら、自分たちだけの音色を出せるよう練習してきた。観客との距離が近く緊張したけど、楽しかった」と振り返った。
西宮市吹奏楽連盟の池上達理事長は「子どもたちには吹奏楽を通して支え合いの精神を学んでほしい。西宮を中心に関西の吹奏楽をより発展させていきたい」と話した。(宮坂奈津)