川でサケを密漁したとして、北海道警は29日、住所不定、無職藤井利也容疑者(32)を水産資源保護法違反容疑で逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。
斜里署によると、藤井容疑者は、「闇バイト」などで集まった実行役をとりまとめるリーダー格だったとみられ、上位の人物から指示を受けていた可能性があるという。
逮捕容疑は、10月2日夜、斜里町朱円の海別川左岸でサケ29匹を密漁したというもの。同日、男らが網でサケを捕っているのを特別警戒中の署員が見つけた。この事件では、ベトナム国籍の男を現行犯逮捕するなど、これまで実行役計4人が逮捕・起訴されている。一部がSNS上で高額報酬をうたう闇バイトに応募し、他のメンバーを誘ったとみられるという。
署は、現場の状況などから他にも関わった人物がいるとみて捜査していた。28日、札幌市の繁華街・ススキノ付近にいた藤井容疑者を警察官が見つけた。
道警は、藤井容疑者がSNSなどを通じて緩やかに結びついて離合集散する「匿名・流動型犯罪グループ」(匿流(トクリュウ))のメンバーとみて調べている。