期間限定で掲げられる駅名板。手前はオートバイの隼=2024年8月2日午前10時31分、鳥取県八頭町、清野貴幸撮影

 スズキの大型オートバイ「隼(はやぶさ)」の愛好者らの「聖地」である鳥取県八頭町の若桜鉄道・隼駅の駅名板が2日、期間限定の新デザインのものに付け替えられた。全国から隼ライダーらが集う「第14回隼駅まつり」が4日に駅周辺で開かれるのに合わせ、まつりを盛り上げようと、若桜鉄道が企画。月末まで掲げられる。

 駅名板は駅出入り口の上に掲げられ、縦45・5センチ、横1・2メートル。オートバイに描かれている隼の文字と同じ書体で「隼駅 Hayabusa」と大書され、オートバイもデザインされる。町によると、まつりにも協力しているスズキのデザイナーが描き下ろしたという。

 駅名板の付け替えに偶然立ち会った愛知県の会社員松崎周市さん(52)は、まつりに参加するため前乗りで鳥取入り。昨年末に手に入れたという愛車の隼を手前に置いて写真を撮り、「うれしいっすよね」。まつりではSNSで交流している愛好者らと顔を合わせるのが楽しみという。

 地元住民らでつくる「若桜鉄道隼駅を守る会」の石谷優会長(48)は、新たな駅名板について「一体感があっていい。まつりに参加できないライダーがこの駅に来て参加した気分になってくれれば」と話した。

 隼駅まつりは4日、八頭町の船岡竹林公園をメイン会場に開催。参加者による「隼」の人文字作りや元レーシングライダーによるトークショー、じゃんけん大会などがある。入場無料。町によると、昨年は全国からオートバイ約2300台、約2600人が参加したという。(清野貴幸)

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