フェリーから見た悪石島。標高584メートルの御岳がそびえる=2025年6月28日午後1時59分、鹿児島県十島村、渡辺純子撮影

 群発地震が続く鹿児島県のトカラ列島・十島村は22日、島外避難した島民の帰島を検討する「震度4以上の地震が5日間ない」という目安を同日までに満たした、と発表した。改めて帰島希望を募る。

 群発地震は6月21日から7月22日午後4時までに2205回(震度6弱1回、5強3回、5弱4回)発生した。希望制の島外避難は7月4日に始まり、16日までに悪石島52人、小宝島15人が鹿児島市内のホテルや県内外の親族宅などに移った。村は10日に「震度4以上が5日間ない」との帰島判断の目安を決め、17~21日は震度4以上の地震が起きなかった。

 避難や帰島は任意のため、島外避難者のうち悪石島の約30人はすでに帰島している。学校が夏休みに入ってそのまま帰省した人などもいて、村によると22日時点で島外避難しているのは悪石島5人、小宝島4人。25日夜に鹿児島港を出る次の定期船で帰島するかどうか個別に尋ねるという。

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