妻の金建希氏とともにソウル市内の自宅マンションへと移動する尹錫悦氏=2025年4月11日午後5時13分、東亜日報提供

 韓国の国会は5日、尹錫悦(ユンソンニョル)前大統領が出した非常戒厳の真相究明に向け、独立した特別検察官を任命する法案を賛成多数で可決した。大統領選で李在明(イジェミョン)氏が当選し、就任したことで与党となった進歩(革新)系・共に民主党が主導した。

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 また、尹氏の妻の金建希(キムゴニ)氏をめぐる複数の疑惑について捜査するための法案も可決された。同様の法案は、これまでも可決されていたが、尹政権は拒否権を行使していた。

 大統領府の報道官は同日、「これらの法案は国民の支持を得ており、内乱終結の過程や尹政権の問題点を把握できる。私たちが拒否権を行使する理由は非常に少ない」と説明した。

 李大統領は4日の就任演説で、非常戒厳を念頭に「内乱は二度と繰り返してはいけない」「徹底した真相究明で相応の責任を問い、再発防止策を講じる」と述べており、韓国メディアは可決された法案は直ちに公布され、特別検察官が任命される見通しだとしている。

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