倒れている男性が見つかった集合住宅=2025年4月30日午前7時51分、大阪府豊中市柴原町3丁目、岡田真実撮影

 30日午前0時半ごろ、大阪府豊中市柴原町3丁目の集合住宅近くで「包丁で切られた」と110番通報があった。駆けつけた警察官が現場付近で血のついた包丁を持つ男を発見し、銃刀法違反容疑で現行犯逮捕した。集合住宅の一室では首や腹に刺し傷などがある男性が見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。

 豊中署によると、逮捕されたのはこの部屋に住む職業不詳の杉本孝裕容疑者(52)。「自宅で飲み屋の人を刺した」と話しているという。死亡したのは大阪市内の飲食店の店長の20代男性とみて身元確認を進めている。通報したのはこの店の40代の従業員の男性とみられ、顔に軽傷を負った。

 この男性の署への説明では、事件前、杉本容疑者が店に客として訪れたが代金を支払わなかったため、代金回収のため杉本容疑者宅を店長とともに訪れていた。過去にも支払いをめぐるトラブルが数回あったという。

 集合住宅に暮らす20代男性は午前0時半ごろ、「なめてんじゃねえよ」などと言い争うような声や大きな物音を聞いたという。「これまでトラブルはなかった。怖いです」と話した。

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