当選から一夜明けた記者会見で選挙戦を振り返る杉本和範氏=2024年7月22日午前10時26分、福井県小浜市、佐藤常敬撮影

 福井県小浜市長選の投開票から一夜明けた22日、自公推薦で5選を目指した現職との一騎打ちを制して初当選した杉本和範氏(44)が報道陣に取材に事務所で応じ、「政治と金の問題など政治家の姿勢が問われる中で、市民が求めたのは、政治に対するリーダーの姿勢だったのではないか」と選挙戦を振り返り、8月から市民との対話集会を開く考えを示した。

 小浜市は、裏金問題で党員資格停止処分を受けた自民党の旧安倍派の元幹部、高木毅衆院議員の地盤の一つだ。20年ぶりとなった選挙戦で自民、公明両党は松崎晃治氏(66)を推薦。高木氏も出陣式や決起大会でマイクを握り、支援を訴えた。

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 選挙後、自民党の関係者の一人は「現職自身は裏金とまったく関係なかった。自民党の裏金問題が市民の投票に影響した可能性はほとんどないと思う。それよりも多選の影響の方が大きかった」と話した。ただ、「(高木毅衆院議員と)同じ穴のムジナと、相手の戦略に使われてしまった」とこぼした。

 選挙戦で杉本氏の街頭演説に…

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