第70回全国高校軟式野球選手権大会(日本高校野球連盟主催、朝日新聞社、毎日新聞社など後援)が24日、開幕した。地区大会を勝ち抜いた全国16の代表校が高校軟式野球日本一をかけて、兵庫県の明石トーカロ球場(明石市)とウインク球場(姫路市)で熱戦を繰り広げる。決勝は29日の予定。
24日は開会式が明石トーカロ球場であり、大会が70回を迎えた記念として、歴代優勝33校のうち現存する加盟20校の現役主将が開会式に招待された。主将たちは今大会の出場校とともに、自校のユニホームを着てグラウンドを入場行進した。
第2回大会(1957年)の優勝校として行進した早稲田実(東京)の大平清正主将は「明石はずっと目標にしてきた場所。先輩たちのおかげでこのような経験ができ、感謝したい。70回も大会が続けられてきたのは素晴らしい。この先もずっと続いて欲しい」と話した。
選手宣誓は今年8回目の出場を果たした早大学院(東京)の萩原大雅主将が務めた。「この夢の舞台に自分たちが立てていることを誇りに思います。全国各地にこれほどにも同じ軟式野球を愛する仲間やライバルがいることを頼もしく思います」と全国大会出場を果たした喜びをかみしめ、「この大会でも数々の名勝負を繰り広げ、軟式野球の魅力をさらに伝えていけると感じています。まだまだ高校野球の夏は終わっていません」と力強く健闘を誓った。
大会会長の日本高野連・宝馨会長はあいさつで「軟式野球は100年以上前に日本で初めて行われ、今や日本の文化の一つです。今大会に参加する諸君は全国の軟式野球部員とともに、その文化と歴史を継承している若人です。そうした思い、誇りを持ちながら存分にプレーし、野球を楽しんで下さい」と呼びかけた。
日程が順調に進めば、準々決勝(26日)の翌日に休養日があり、決勝は29日に明石トーカロ球場である。