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パリ五輪ボランティアのユニホームを着る矢崎有紀さん。パリ滞在中は、ボランティア仲間らと一緒に市内で部屋を借りて共同生活をしている=2024年7月29日午後5時55分、パリ、後藤遼太撮影

 パリ五輪を支えるのが、約4万5千人のボランティアだ。競技進行の手伝いやドーピング検査の補助、街中での道案内などで活躍する。無観客開催だった東京五輪のボランティア経験者も日本から駆けつけている。

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 開会式で選手を船に誘導した矢崎有紀さん(53)は、セーヌ川の大観衆を見て「これが五輪だよね」としみじみ思った。無観客だった東京五輪の「リベンジ」を誓って臨んだという。

 思いの原点は、ボランティアに興味をもった大学時代にある。

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