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映画から。2014年に自身の写真展でむのたけじさん(右)と対談した笹本恒子さん©ピクチャーズネットワーク株式会社
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 16日の敬老の日にあわせ、東京都写真美術館(目黒区三田)で10日から、「勇気をくれる伝説の人間記録」と題し、100歳前後の4人が登場するドキュメンタリー映画3本が上映される。監督はいずれも河邑厚徳さん(76)。

 上映されるのは、料理家の辰巳芳子さん(99)を撮った「天のしずく 辰巳芳子〝命のスープ〟」▽写真家の笹本恒子さん(1914~2022)とジャーナリストむのたけじさん(1915~2016)を撮った「笑う101歳×2 笹本恒子 むのたけじ」▽俳人の金子兜太さん(1919~2018)を撮った「天地悠々 兜太・俳句の一本道」。むのさんは101歳で、金子さんは99歳で撮影期間中に亡くなり、生前最後の姿をとらえた作品となった。

 河邑さんはNHKで「シルクロード」などのドキュメンタリー番組を手がけ、退職後、初めての映画として「天のしずく」を監督した。「日本人のトップランナーとして100年生きてきた方々は、巨樹のように豊かで魅力的だった」と振り返る。沖縄戦を描いた絵画をめぐる監督作品「丸木位里・丸木俊 沖縄戦の図 全14部」が同館で上映された際、河邑さんが「100歳の方々の作品を3本つくっていますよ」と語ったのがきっかけで、今回の企画が決まったという。

 4人に共通するのは、戦争体…

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