3世代で継いできた高級帽子を主体にしたランウェーショーが3日、都内で開かれる。手がけるのは、平田欧子、早姫、翔の親子3人。国際的に活躍した帽子デザイナー、平田暁夫(1925~2014)の一人娘と孫たちだ。「帽子は主役になれる。その楽しさを知ってもらえたら」と話す。
フランスの伝統技術を取り入れた、華麗で大胆、それでいて軽やかな帽子の数々。平田暁夫は、帽子のオートクチュールであるオートモードを、日本で初めて取り入れたとされるモディスト(帽子デザイナー)だ。
37歳で渡仏。パリでは、オートモードの第一人者で、各国の大統領や王室、俳優を顧客に持つジャン・バルテの工房で技を磨いた。帰国後、1966年からは現在の上皇后美智子さまの帽子を制作し、70年代以降はパリで活躍する三宅一生や川久保玲らのショー用の帽子も数多く手がけた。2014年に死去。「笑顔で送る会」と題されたお別れ会には、暁夫が手がけた華やかな帽子姿の俳優や関係者ら約600人が出席した。
その手仕事を今、長女の欧子…