2021年のクーデターで全権を握ったミャンマー国軍は7日、今年中に行うとしてきた総選挙について「12月か26年1月に実施する」と発表した。国軍が総選挙の実施月を明言するのは初めて。国軍は「自由で公正な総選挙」を行うとするが、国内では抵抗勢力との戦闘が続いており、選挙を安全に実施できる状況にはない。
ベラルーシを訪問中のミンアウンフライン最高司令官が、ルカシェンコ大統領との共同声明の中で述べた。
国軍は21年2月のクーデターで、国軍系政党が大敗した前年の総選挙で「不正があった」と主張。当時、事実上の政権トップだったアウンサンスーチー国家顧問(79)らを拘束し、その後選挙の無効を宣言した。
スーチー氏が率いてきた国民民主連盟(NLD)は国軍主導の総選挙に参加する意思がない。国軍は他にも敵対する政党を排除するなど、公正な総選挙となる見込みはない。