8月2日昼、英イングランド北西部マンチェスター。英国旗やイングランド旗を手に、数百人の市民が集まった。アルコールのにおいや、たばこの煙が広がる。
「ブリテン(英国)・ファーストだ、やり返すぞ」。デモ行進が始まると、そんなシュプレヒコールが街に響いた。
主催したのは、排外的な主張を掲げる極右政党「ブリテン・ファースト」。デモの参加者はほぼ全員が白人。40~60代の男性が8割ほどを占める。
「英国人は最優先に扱われなければならない。合法的であろうが不法にであろうが、移民が多すぎる」。参加者の一人で、食肉処理職人のマイケル・スミスさん(56)は不満を漏らした。
欧州で「自国ファースト」を訴える政党が日本にもつながる動きなのか。その背景や違いを考えます。勢力を拡大しています。
この8年間、スミスさんは認…