2025年5月10日、キーウのマリインスキー宮殿の敷地内を歩く(左から)ドイツのメルツ首相、マクロン仏大統領、ウクライナのゼレンスキー大統領、スターマー英首相、ポーランドのトゥスク首相=ロイター

 ロシアの侵攻を受けるウクライナと英国、フランス、ドイツ、ポーランドの首脳は10日夜、いかなる条件をつけることもなく、12日から少なくとも30日間、全面的な停戦をロシアに求めることで合意したとの共同声明を発表した。

 30日停戦案は、欧州の他国や米国も支持しているという。ロシアには1日あまりの回答期限が与えられたことになり、その出方が焦点となる。ただ、明確に停戦に前向きな答えが得られる可能性は低い。

 共同声明では「効果的な監視が求められるが、米国との緊密な協力のもとで履行することができる」とも指摘。ロシアが拒否した場合、銀行とエネルギーの分野で「より強力な制裁」を科すことでも合意したという。

 また、停戦期間については、外交努力にあてられるべきだと強調。ウクライナの「安全の保証」のために兵士の派遣がカギがなることのほか、ウクライナの防衛力を強化する用意があることも記された。

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■ロシア「検討しなければなら…

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