警視庁本部

 車庫証明に必要な書類を偽造したとして、警視庁は4日、「メルセデス・ベンツ高井戸店」(東京都杉並区)の営業担当者の男(50)を有印私文書偽造・同行使の疑いで書類送検し、発表した。「5月の販売目標が達成できておらず、急げば5月の成績に反映できると思った」などと話しているという。

 同店は取材に「コメントはありません」としている。

 新宿署によると、書類送検容疑は5月下旬、車庫証明の申請に必要な「保管場所使用承諾証明書」を、保管場所の所有者に無断で偽造し、同署に提出したというもの。

 同店では、ベンツの販売契約後、車庫証明など必要な書類をそろえて車両の登録を済ませることで、ディーラーの販売成績になっていた。男は5月25日に客と契約に至ったが、それから保管場所の所有者へ連絡して証明書を作成してもらうと1週間ほどかかるため、「5月中の成績にしたい」と偽造を決意したという。

 カラーコピーや修正テープを使って書類を偽造し、同26日に署に提出。だが、保管場所の所有者が大手不動産会社なのに手書きだったことなどを署員が不審に思い、偽造が発覚した。

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