三重県の鈴鹿サーキットで6日、世界最高峰の自動車レース「フォーミュラワン(F1)」日本グランプリ(GP)が決勝を迎えた。トヨタ自動車にとっては、米チームの「ハース」と提携後、初めての日本GPだ。リーマン・ショック後の2009年にF1から撤退したトヨタだが、いま、再びF1に近づいているようにもみえる。その距離を、どこまで縮めるのか。
F1の開催中、グランドスタンド裏のイベントコーナーに、トヨタのモータースポーツ部門「ガズーレーシング(GR)カンパニー」のブースがあった。トヨタが日本GPに関わるのはF1撤退後初めて。観客席には、GRの帽子をかぶるファンもいた。
ハースの車両には、GRのロゴも入った。チームには、GRのエンジニア数人を帯同。実際の作業に参加したわけではないが、「動きを学んでいる」(加地雅哉グローバルモータースポーツディレクター)のだという。
シミュレーターの導入、トヨタが支援へ
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