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主要7カ国(G7)外相会合のオープニングセッションに参加するルビオ米国務長官=2025年3月13日午前9時12分、カナダ・シャルルボワ、松山紫乃撮影

 主要7カ国(G7)外相会合が13日、カナダのシャルルボワで始まった。トランプ米政権の発足以降、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐる立場や関税政策などで米国と、カナダ・欧州との間には溝が生じている。議長国のカナダはG7が今年で発足から50年を迎えることも踏まえ、今回の会合でG7の「強化」を掲げ、国際秩序が揺らぐ中、G7の足場固めに力を入れている。

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 「私たちにはやるべきことがたくさんあり、経験したことのない課題に協力して取り組む必要がある。G7の外相として、私たちはこの瞬間に起きていることに対応しなければいけない」

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主要7カ国(G7)外相会合のオープニングセッションで発言するカナダのジョリー外相=2025年3月13日午前9時12分、カナダ・シャルルボワ、松山紫乃撮影

 議長を務めるカナダのジョリー外相は会合の冒頭、こう強調した。その直後に開かれたセッションでは、「50年目のG7の強化」をテーマに掲げ、現在の国際社会においてG7が果たす役割について議論。岩屋毅外相は「G7というグループとして共に歩んでいきたい」と述べ、緊密な意思疎通を通じた結束の強化の重要性を訴えたという。

 G7は日本を含む7カ国と欧…

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