手作業でかぶらをつけ込む法被姿の職人=2024年11月7日午前10時14分、京都市左京区、新井義顕撮影

 立冬の7日、京の三大漬物の一つ「千枚漬け」の伝統的な漬け込み作業が京都市左京区の老舗「大安(だいやす)」で公開された。2・6ミリの薄さにスライスし、塩で3日間下漬けした聖護院(しょうごいん)かぶらと昆布を樽(たる)の中で交互に敷き詰め、秘伝の調味液をかけた。さらに2日間漬けて仕上げるという。今冬は昨冬の約7万2500個より多い約8万個を漬ける。

 京都府漬物協同組合の専務理事でもある大角安史社長(51)は「『ライス・ワイン』と呼ばれた日本酒だが、今は『SAKE』が世界語になった。ピクルスではなく『TSUKEMONO』として世界に打って出たい」と話した。(日比野容子)

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