来日中の米国のブリンケン国務長官、オースティン国防長官と、日本側のカウンターパートである上川陽子外相、木原稔防衛相との間で「日米2プラス2」と呼ばれる会談が28日午後、東京都内で行われます。相手国もテーマも様々に「2プラス2」と呼ばれる協議がありますが、日本にとっては唯一の同盟国・米国相手の「日米2プラス2」はとくに重要です。「2プラス2」とは何か、そして今回の会合のポイントを解説します。
Q 「2プラス2」って何?
A 「外務・防衛担当閣僚会合」という二国間協議の枠組みのことだ。両国から外交と防衛を担当する閣僚が2人ずつ参加するから「2プラス2」と呼ばれている。国際情勢の変化を踏まえて、安全保障に関する新たな協力などを議論する。
Q 「2プラス2」の相手国は米国だけなの?
A 米国に限られたものではない。7月にはフィリピンとの間で開かれ、日比両国は自衛隊とフィリピン軍が共同訓練などで相互に訪問しやすくする「円滑化協定(RAA)」に署名した。外務省によると、日本はこれまで英国、フランス、豪州、インドなど計9カ国と「2プラス2」を行った。第2次安倍政権下で北方領土問題の解決を目指していたころはロシアとも「日ロ2プラス2」を開催したことがある。相手国は必ずしも同盟国・同志国だけではなく、外交安保関係を深めたい国と突っ込んだ議論をするための枠組みとなっている。
最近、安保協力を深めている…