立憲民主党が今年夏の参院選の公約に「食料品の消費税ゼロ%」を盛り込むことを決めました。消費税率が現在の10%へ引き上げられた経緯などについて解説します。
Q 立憲民主党は、今年夏に行われる参院選の公約に「1年間、食料品の消費税ゼロ%」を盛り込(こ)む方針を発表した。
A 2012年6月、当時の民主党政権が自民、公明両党と合意した「社会保障と税の一体改革」の路線を一時的に修正する動きだと言える。
Q 一体改革の内容は。
A 当時5%だった消費税率を、14年4月に8%、15年10月に10%に引き上げることが盛り込まれた。選挙への影響(えいきょう)を心配して歴代政権は消費増税に及(およ)び腰(ごし)だったが、与野党(よやとう)が協力することで「高い壁(かべ)」を乗り越(こ)えた。
Q なぜ一体改革が必要だったのか。
A 少子高齢(こうれい)化…