フランスの国民連合(RN)のマリーヌ・ルペン前党首=ロイター

 フランス国民議会(下院、定数577)選挙の決選投票が7日にあり、マクロン大統領率いる与党連合が大敗しました。事前に議会最大勢力が予想された右翼「国民連合(RN)」は失速したものの、前身の「国民戦線」時代も含め過去最多の議席数を獲得しました。フランスおよび欧州における右翼・右派政党の台頭について、解説します。

 Q フランス国民議会選で、党の設立以来、最多の議席を獲得した右翼(うよく)「国民連合(RN)」はどういう政党?

 A 右翼政治家のマリーヌ・ルペン前党首が実質的に率いる。父親のジャンマリ氏が1972年に設立した「国民戦線(FN)」が前身で、FNは移民への差別主義的な主張などから「極右(きょくう)」と呼ばれた。欧州連合(EU)を批判し、かつてはEU離脱も主張した。イメージ一新のため、2018年に党名を国民連合に変えた。

 Q なぜ議席を伸ばした?

 A マリーヌ氏のもとで、極…

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