イランの歴代大統領と米欧に対する姿勢

 イラン大統領選で19年ぶりとなる決選投票が行われ、6日にもイランの新大統領が決まります。「イスラム体制」と呼ばれるイラン独自の政治体制では、大統領権限の制約は少なくありません。ただ、歴代政権を振り返ると、大統領の交代とともに、米欧に対する外交姿勢が変化してきたことがうかがえます。

 Q イランで新大統領が誕生する。

 A 大統領選は2025年に行われる予定だったが、5月のヘリコプターの墜落(ついらく)でライシ大統領が任期の途中(とちゅう)で急死したため、その後任を選ぶ選挙が行われた。6月28日の第1回投票では改革派のペゼシュキアン元保健相(69)が得票で首位、保守強硬(きょうこう)派のジャリリ元最高安全保障委員会事務局長(58)が2位だったが、過半数を得る候補者はいなかったため、決選投票が7月5日に19年ぶりに行われた。

過去には「最高指導者」との確執も

 Q イランの大統領の特徴(…

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