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アフガニスタンの首都カブールで、両替商が並ぶ中心部を歩く女性たち=2024年6月22日、石原孝撮影
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 アフガニスタンから米軍が撤退してから、8月で3年になります。テロや爆破事件を繰り返してきたイスラム主義勢力タリバンが支配する国の最近の状況はどうなっているのでしょうか。解説します。

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 Q 国民の生活やタリバンの支配はどういったものなのですか?

 タリバンは2021年8月15日、アフガニスタンの首都カブールを制圧し、欧米や日本が支援してきた政権を崩壊させました。

 その後、幹部たちは暫定政権を発足させました。イスラム法を独自に解釈して女性の権利や自由を抑圧し、中学生以上の女子の教育や女性の就労を厳しく制限。外出時には髪を覆うヒジャブの着用も義務化しました。

 首都カブールでは、商売人の多くが男性になり、全身を覆うブルカを着用する女性も見かけます。公園や遊園地といった憩いの場も、女性は入れなくなりました。

 国連によると、全人口約4400万人のうち、人道的な支援を必要としている人が半分以上を占めます。外国からの支援や投資が減り、経済も低迷。大きな地震や異常気象による大雨や洪水被害によって亡くなる人も多くいます。

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 Q 良かったことはないので…

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