ドイツ連邦議会で6日、ショルツ首相の後任を選ぶ投票が行われ、第1党の中道右派を率いるフリードリヒ・メルツ氏(69)が選出されました。しかし、メルツ氏は1回目の投票で選出に必要な過半数を確保できず、異例の再投票となりました。独メディアによると、戦後ドイツで1回目の投票で首相が決まらなかったのは初めてです。新政権にはどんな課題が待ち受けているのか、解説します。
Q メルツ氏がドイツの新首相に選ばれた。
A 西ドイツ時代を含めて戦後10人目の首相となる。中道右派「キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)」から6人、中道左派「社会民主党(SPD)」からは4人だ。1990年の東西ドイツ統一後で5人目で、CDU・CSU出身は4期16年務めたメルケル氏以来になる。
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Q ドイツの政権は長く続く印象がある。
A ナチス台頭を許した反省…