若い世代が性別にかかわらず、性や妊娠・出産について正しい知識をもち、健康管理ができるように促す「プレコンセプションケア(プレコン)」。この概念を推進するため、こども家庭庁の検討会は5月、プレコンの考え方や5カ年計画の内容をまとめました。
――プレコンとは?
5カ年計画では「性別を問わず、適切な時期に、性や健康に関する正しい知識を持ち、妊娠・出産を含めたライフデザイン(将来設計)や将来の健康を考えて健康管理を行う」と位置づけた。
計画などによると、プレコンはもともと、周産期死亡や妊産婦死亡などを減らし、健康な妊娠や出産を目指すために重要とされてきた。医療の進歩で周産期死亡率などが改善するなか、世界保健機関(WHO)は2012年、「妊娠前の女性とカップルに医学的・行動学的・社会的な保健介入を行うこと」と定義している。
――なぜ、いま推進するの?
避妊や性感染症、妊娠・出産…