3メガバンクなど大手銀行が30日、住宅ローンの変動型金利を10月から引き上げると発表した。約17年ぶりとなる変動金利の引き上げは、家計にどのような影響があるのか。固定型金利を選んだ方がよいのか。Q&A形式で解説する。

 Q 住宅ローンにはどのような種類があるのか。

 A 住宅ローンの金利には大きく二つある。借入時に適用された金利が一定期間、または返済終了まで続く固定型と、返済中に金利が変わる変動型だ。変動金利は、銀行が企業に1年以内の期間で貸す最優遇金利「短期プライムレート」(短プラ)などに連動し、短プラは日本銀行の政策金利を参考に各行が決める。

 日銀が7月に政策金利を引き上げたことを受け、大手行は短プラを引き上げ、住宅ローンの変動金利を0・15%幅上げると決めた。変動金利は住宅ローン契約者の7割が利用しており、影響の範囲は大きい。

 Q 返済額にはいつごろから、どの程度の影響が出るのか。

 A 変動金利は通常4月と1…

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