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北海道胆振東部地震による液状化で道路が陥没した住宅地=2018年9月7日、札幌市清田区
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 専門家の協力を得て、過去840年間の地震による液状化被害を分析すると、全自治体の約3割の627市区町村で発生していたことが分かりました。どのようなメカニズムで発生し、私たちはどんな対策ができるのでしょうか。

 Q 液状化とは?

 A 地震による強い揺れで地面がドロドロの液体状になることだ。普段は砂粒どうしがかみ合わさることで固い地盤を作っているが、地震の強い震動が加わると、かみ合わせが外れ、砂粒が地下水の中に浮き、家屋などを支える力を失ってしまう。

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 Q 何が起こる?

 A 大きな被害では、建物や電柱など重たいものが地中に沈み、傾いてしまう。地盤が水平方向に動く「側方流動」で建物がずれ動くこともある。地面が割れて水や砂が噴き上がったり、地中のマンホールなどが浮力で浮き上がったりするほか、上下水道管やガス管が損傷してライフラインが止まることもある。

 Q 人への被害は?

 A 1964年の新潟地震で…

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