ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(88)の死去を受けて、次期教皇を選ぶ「コンクラーベ」がバチカンで5月上旬にも実施されます。厳格な伝統を守る秘密選挙は、結果だけでなく謎めいた雰囲気も注目されます。密室で何が行われるのか。解説します。

 Q コンクラーベとは?

 A 世界に約14億人の信者がいるカトリック教会のトップである教皇を決める選挙だ。教皇の死去や退位に伴って、教皇に次ぐ高位聖職者の枢機卿たちが秘密選挙で次の教皇を選ぶ。教会法が定める教皇の条件は「カトリック信徒の男性」だが、実際には投票権を持つ80歳未満の枢機卿の互選だ。

 名前は「鍵をかけて」というラテン語に由来する。13世紀にイタリアとフランスの枢機卿による権力闘争で、教皇が約3年決まらなかった時、枢機卿らを会議場に鍵をかけて閉じ込め、早く決めるように促したことから生まれた儀式とされている。

 Q どんな風に行われるのか?

 A 教皇の死去や退位を受け…

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