フランスで麻薬(まやく)の蔓延(まんえん)が社会問題になっています。違法(いほう)薬物の利用者数や密売市場の拡大は世界的な傾向(けいこう)ですが、国連機関はフランスを含(ふく)む西欧(せいおう)で麻薬をめぐる犯罪が深刻化していると指摘(してき)します。何が起きているのか解説します。
Q 違法(いほう)薬物は世界で広がっているのか。
A 国連薬物犯罪事務所(UNODC)が6月に発表した年次報告によると、違法薬物全体の使用者は2023年時点で3億1600万人に上り、過去10年間で28%増加した。麻薬(まやく)の蔓延(まんえん)はフランスに限らず、世界的な傾向(けいこう)と言える。
特にコカインの生産量は23年時点で3708トンを記録し、前年比で34%増えた。UNODCは密売組織がアジアやアフリカなどの新興市場で拡大すると同時に、組織間の抗争(こうそう)が中南米から欧州(おうしゅう)に広がりつつあると指摘(してき)している。
Q フランスの状況は?
A UNODCの年次報告で…