5年に1度の年金制度改革で、「遺族厚生年金」制度の見直しが進んでいます。子（18歳の年度末に到達するまで）がいない現役世代は、受給期間が5年の有期に変更されると言います。受給額が増えるほか、収入が低い人には継続される仕組みも用意されています。13日にも成立見通しの年金関連法案は、一体どのような内容なのでしょうか。解説します。
Q:そもそも遺族厚生年金って？
A:厚生年金に加入している配偶者（夫や妻）が亡くなった場合などに、遺族が受給する年金。受給額は、亡くなった人が受け取る予定だった厚生年金額の4分の3となっている。
今の制度では、子（18歳の年度末に到達するまで）がいない場合、妻は30歳未満だと5年間受給でき、30歳以上だと生涯にわたって受給できる。夫の場合は55歳未満だと受給できない。
子（同）がいる場合、妻は3…
