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原発で起こる主な設備の劣化と対応
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 関西電力高浜(たかはま)原発3、4号機について、原子力規制委員会は29日、原則40年の運転期間を60年に延長することを認めました。なぜ運転期間があるのか、長期運転にはどんなリスクがあるのでしょうか。

 Q 原発が運転できる期間は決まっているの?

 A 東京電力福島第一原発事故後に法律が変わり、原発の運転期間は原則40年と定められた。電力会社が申請(しんせい)し、原子力規制委員会が認めれば、最長20年間の延長ができる。

 Q 古くなった原発は、どんな問題が起こるの?

 A 原発を長く運転していると、放射線や熱の影響(えいきょう)で設備が劣化(れっか)する。原子炉(げんしろ)圧力容器は核分裂(かくぶんれつ)で放出される中性子をあびてもろくなったり(中性子照射脆化(ちゅうせいししょうしゃぜいか))、配管は高温にさらされてひびが大きくなったりする。

 配管の内側は水の流れやさび…

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