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東海道新幹線を走るN700S=JR東海提供

 静岡県内の大雨の影響で、東海道新幹線は27日朝から断続的に運転を中止した。ダイヤは大幅に乱れ、上下20本以上が運休した。同日午前8時過ぎ、同県湖西市内に設置した雨量計が規制値を超え、浜松―豊橋駅間で約1時間15分にわたって運転をストップ。午後2時半ごろには同県掛川市内の雨量計が規制値を超え、再び運転を中止した。その後、複数の雨量計が規制値を超えたため、運転見合わせ区間は上りで一時東京―新大阪間の全線に及んだ。

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また、台風10号の接近に伴い、JR各社は新幹線運行への影響見込みを発表している。東海道新幹線について、JR東海は30日から31日にかけての一定期間に、計画運休や長時間にわたる運転見合わせの可能性があると発表。山陽新幹線について、JR西日本は29日から31日にかけて、同様に計画運休などの可能性があるとしている。JR九州は、九州新幹線の熊本―鹿児島中央間で28日夜から29日にかけて運転を見合わせるほか、在来線の一部でも28日以降、運休や減便をすると発表した。一方、JR東日本は、上越、北陸、東北各新幹線について、28~29日は平常運行を予定しているという。

 各社とも今後の気象状況によって運行計画を見直すことがあるという。

 飛行機にも影響が出始めている。日本航空(JAL)は27日午前11時時点で、27日と28日の2日間で九州地方や羽田などを発着する計122便の欠航を発表し、29日も影響が出る可能性があるとしている。全日空(ANA)も27日午後2時時点で、28~30日の3日間で九州や関西などを発着する68便を欠航すると発表している。(細沢礼輝)

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