陸上の世界選手権が13日から21日まで、東京・国立競技場で開催されます。日本では1991年東京大会、2007年大阪大会以来となる3度目の開催で、約200カ国・地域から約2千人の選手が参加する見通しです。
国立競技場で開かれた91年夏の東京大会でも、世界中から陸上のスター選手たちが参加しました。大会の主役は、米国のカール・ルイス。世界最速を決める男子100メートル決勝を9秒86の世界新記録(当時)で制し、世界中を魅了しました。
【スロー映像で解説】競歩選手はなぜ速く歩けるのか 藤沢勇×山西利和
世界記録保持者の山西利和さん、オリンピック経験者の藤沢勇さんのインタビューを交え、スロー映像とともにフォームや速さの秘密を徹底解説します。
ルイスは男子走り幅跳びにも出場し、8メートル80を超える大ジャンプを連発。しかし、同じ米国のマイク・パウエルが当時の世界記録を5センチ上回る8メートル95の跳躍を見せました。接戦を制したパウエルが、金メダルを獲得しました。パウエルの世界記録は今も破られていません。
- 日本人の走りを変えたカール・ルイスの衝撃 34年ぶりの「発見」は
男子棒高跳びではセルゲイ・ブブカ(当時ソ連)が左足負傷という厳しい状況でも「鳥人」ぶりを発揮。5メートル95で、世界選手権3連勝を達成しました。
日本勢の活躍も目立ちました。
男子マラソンでは、谷口浩美が日本人初の金メダルを獲得。女子マラソンでは、山下佐知子が銀メダルに輝きました。
男子400メートルでは、高野進が59年ぶりに決勝進出。決勝では7位に入る大健闘でした。
34年前、熱戦を繰り広げた東京大会を写真で振り返ります。