兵庫県の斎藤元彦知事が内部告発された問題で、斎藤知事が6日午後、告発内容の真偽を調べる県議会の調査特別委員会(百条委員会)に再び出席した。前回8月30日は主にパワハラ疑惑についての質疑が行われたが、告発した県の元西播磨県民局長(7月に死亡)を懲戒処分とした妥当性を検討するため、主な質疑が交わされる。
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午後3時、斎藤知事は黒っぽいスーツの上下に身を包み、ネクタイを締め、弁護士とともに大会議室に入った。真実を述べるという宣誓の後、「告発文書を誰から入手したか」との質問から尋問が始まり、「民間の人です」と緊張した面持ちで話した。
元県民局長は3月、斎藤知事らの七つの疑惑を文書に記し、匿名で一部の報道機関などに送った。斎藤知事は同20日に知人から文書を入手。自ら幹部に調査を指示し、同25日には副知事らが元県民局長のもとを訪れ、公用パソコンを回収した。パソコンには文書データが残っており、元県民局長が告発者だと特定した。文書の内容について、斎藤知事は「核心的部分が事実ではない」と疑惑を否定してきた。
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百条委での主なやりとりは次の通り。
「文書に事実でないことが多く含まれている」
――文書は誰から入手したのか。
民間の人から。一般人です。
――会社関係、マスコミ、議員ではないのか。
会社には所属しているとは思うが、議員などではない。こういったものが出回っていると聞いた。
――3月21日、幹部で協議をしている。知事が招集したのか。
はい。
――告発文書の対応協議か。
そうです。
――指示は。
内容を見て、問題がある文書…