【動画】米ペンシルベニア州バトラーで13日、トランプ前大統領の演説中に発砲音が鳴った=ロイター
米ペンシルベニア州バトラーで13日、トランプ前米大統領の演説中に銃撃事件が発生し、トランプ氏が負傷したほか、参加者にも死傷者が出た。何があったのか。
事件は13日午後6時15分(日本時間14日午前7時15分)ごろ、トランプ氏が支持者らを前に演説を始めたころに起きた。
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演説を中継していた動画によると、トランプ氏が米国に入ってくる越境者の数について話していた最中、「パン!パン!」という乾いた音が立て続けに響いた。動画では、約2秒の間に5回ほど、発砲音が聞こえる。
トランプ氏は右耳のあたりを押さえると、1~2秒ほどでその場にしゃがみ込んだ。すぐにシークレットサービス(大統領警護隊、SS)の隊員が少なくとも3人、トランプ氏に覆いかぶさるように警護した。会場では「伏せろ!」という声が続くなか、発砲音のような音がさらに数回響いた。

「もう大丈夫」
しばらくしてから「大丈夫か」という声がマイクを通じて聞こえた。「銃撃者は落ちた(安全になった)」と発言があり、「もう大丈夫」「動こう」と続いた。1分ほど経ってから、トランプ氏は警護隊員に囲まれる形で立ち上がった。「靴を取らせてくれ」という言葉が聞こえる。隊員たちが歩きだそうとするとトランプ氏は「待て、待て」と言ってから、観衆に向けて拳を突き上げた。会場から「USAコール」が鳴り響くなか、壇上を去った。
シークレットサービスによると、集会参加者のうち1人が死亡し、2人が重体という。
当時息子と演説会場の壇上近…