<解説人語>イラン、米軍基地にミサイル攻撃 報復直後に「停戦合意」 紛争拡大するか?

〈解説人語〉イスラエルが米軍基地にミサイル攻撃、報復直後に「停戦合意」 元中東アフリカ総局長・翁長忠雄記者が解説

 イランが23日夜、中東カタールにある米軍基地にミサイル攻撃をしました。22日にあった米軍によるイランの核関連施設攻撃に対する報復攻撃でしたが、米軍側に事前に通告していたとの情報もあります。イラン側は米軍側に死傷者が出ないように配慮した模様で、紛争拡大を避けるための計算された攻撃だったとみられています。

 この攻撃後にトランプ米大統領は、イスラエルとイランが「完全かつ全面的な停戦」に合意したとSNSで発表しました。イランの報復から数時間後に「停戦の発表」があったのはなぜか。そして、停戦合意でイスラエルとイランの戦闘はおさまるのでしょうか。中東での取材経験が長い元中東アフリカ総局長の翁長忠雄記者が解説します。

Q:イラン側から米国への報復攻撃とみられるミサイル攻撃が行われました。なぜ今だったのでしょうか?

A:米軍は今月22日にイランの核関連施設3カ所を攻撃しました。米国がイラン本土を軍事攻撃するのは初めてと言われています。当然、イランとしては、報復攻撃をするということを予告していました。「あらゆる選択肢を排除しない」としていました。

 そして、日本時間24日未明、現地は23日夜に、中東カタールにある米中央軍の前線司令部、こちらは中東最大の米軍基地になりますが、これを攻撃したということが伝えられました。

Q:なぜカタールの米軍基地を狙ったのでしょうか?

A:米軍は、中東のアラブ諸国…

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