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【対局中継】芝野虎丸名人ー一力遼棋聖【第49期囲碁名人戦第1局1日目】

 虎か、力か――。芝野虎丸名人(24)に一力遼棋聖(27)が挑戦する第49期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)は27日、名人の出身地である神奈川県相模原市で開幕する。名人、棋聖の二大タイトルホルダーが新時代の覇権を懸けて激突する。

写真・図版
初手を打つ挑戦者の一力遼棋聖(右)。左は芝野虎丸名人=2024年8月27日午前9時、相模原市の「杜のホールはしもと」、相場郁朗撮影

 両者は長く囲碁界の頂点に君臨してきた井山裕太王座(35)に挑み続け、一昨年に一力が棋聖を、芝野が名人を奪取して世代交代を実現。昨年の棋聖戦では直接対決し、一力が芝野の挑戦を退けた。今期名人戦では芝野が3連覇を、一力が初の名人位を狙う。

 2日制七番勝負で争う名人と棋聖は最も格式の高い二大タイトル。両タイトルの独占は囲碁界の覇権奪取を意味する。一力にとって絶好の機会だが、芝野は宿敵を止めて真価を示したい。

 対局は2日制で持ち時間各8時間。27日午前9時に始まり、午後5時半以降に打ち掛け。28日午前9時に封じ手を開封して再開し、同日夜までに終局する見込み。立会人は石田秀芳二十四世本因坊(76)。朝日新聞デジタルでは七番勝負の模様をタイムラインで徹底詳報する。

1日目総括

薄い中央の白、守勢の名人

 序盤からの名人の大攻勢をしのいだ挑戦者が、逆襲に転じた局面で名人が116手目を封じた。名人が耐えて終盤勝負に持ち込むか、挑戦者が一気に勝負を決めるか。2日目は、非常に険しい戦いになりそうだ。

 封じ手前の挑戦者の着手は▲…

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