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【将棋名人戦中継】藤井聡太名人ー永瀬拓矢九段 究極の対決をライブで【第83期将棋名人戦第3局1日目】(ライブ配信終了後はユーチューブ「囲碁将棋TV」のメンバー限定になります)

 藤井聡太名人(22)=竜王・王位・王座・棋王・王将・棋聖と合わせ七冠=に永瀬拓矢九段(32)が挑戦している第83期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第3局が9日から大阪府泉佐野市のホテル日航関西空港で行われる。

 研究パートナーでもある両者のタイトル戦。藤井名人は3連覇を、初挑戦の永瀬九段は初の名人位を懸ける。開幕2連勝の名人は一気の王手を狙い、挑戦者は反撃の1勝を目指す。

 対局は永瀬九段の先手で9日午前9時に始まり、午後6時半に封じ手時刻を迎える。立会人は福崎文吾九段(65)。朝日新聞副立会人兼解説者は豊島将之九段(35)。大盤解説は大橋貴洸七段(32)と出口若武六段(30)。聞き手は加藤桃子女流四段(30)。記録係は関祐人三段、戸川悠二郎三段が務める。

 2日間にわたって戦われる第3局の模様をタイムラインで徹底詳報する。

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1日目を終え、対局室をあとにする藤井聡太名人=5月9日午後6時49分、大阪府泉佐野市のホテル日航関西空港、菊池康全撮影

18:45

豊島九段の1日目総括

 1日目の終了後、豊島九段がユーチューブ「囲碁将棋TV」に出演した。封じ手の局面について「後手持ちの人はかなり多いと思います。千日手の権利を持っていること、局面のバランスも主張点が多いので」と分析した。先手は7八玉の強度が若干不安定さを抱えていることと、先手の3七銀に比べて後手の5五銀が中央で威張っていることを挙げた。

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1日目指了図(51手目▲3五角まで)

 封じ手予想は△4四銀引。理由を「実戦的だから」とした。「△4四銀引には、ほぼ▲4六角の一手なので(継続手に)一晩考えた手を指せます。そこで△5五歩だったり、△4四銀引をもう一度指して千日手も選べる。選択肢を持っておけるのは大きいです」。2日目の展開として「しばらくはじりじりしそう」とのこと。第1、2局に続いて、夕休憩後の決戦となるかもしれない。

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藤井聡太名人が封じた第3局の封じ手=大阪府泉佐野市のホテル日航関西空港、菊池康全撮影

18:40

名人、40分考えて封じる

 藤井名人が40分考え、52手目を封じた。別室で用紙に封じ手を記して封入。対局室に戻って立会人の福崎九段に手渡し、1日目が終わった。

 持ち時間9時間のうち、残り時間は先手の永瀬九段が5時間16分、藤井名人が4時間35分。あす10日午前9時に再開される。

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封じ手の入った封筒に署名する永瀬拓矢九段=5月9日午後6時45分、大阪府泉佐野市のホテル日航関西空港、菊池康全撮影

18:00

本日の朝日新聞夕刊に

 午後6時になり、封じ手が近づいてきた。日も傾いてきた今、もし本日の朝日新聞夕刊が身近なところにあれば、ぜひ手にとって頂きたい。「朝日新聞写真館」というコーナーで将棋が特集されている。

 大正時代の阪田三吉八段(当時)の姿や山形県天童市で駒作りに精を出す職人の姿を写した写真が載っている。国道の脇に座り込んで男性たちが将棋を指す場面をとらえた写真も。プロだけでなく、市井のアマチュアが日常的に楽しむことで将棋という文化が受け継がれてきたことが伝わってくる。

写真・図版
朝日新聞の5月9日付夕刊の「朝日新聞写真館」というコーナーで将棋が特集されている。阪田三吉八段(当時)が江戸時代に指された将棋を紹介する写真や、大阪・新世界にあった将棋道場の写真などが掲載されている

17:00

時間の使い方に傾向あり

 先手が角で3筋の歩を交換し…

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