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【対局中継】芝野虎丸名人ー一力遼棋聖【第49期囲碁名人戦第5局1日目】

 3連覇を目指す「虎」が踏みとどまるか、世界一の「力」が決めるか――。芝野虎丸名人(24)に一力遼棋聖(27)が挑戦している第49期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第5局が22日、神奈川県箱根町のホテル花月園で始まった。

 初の名人位奪取を狙う挑戦者が3勝1敗とし、残り1勝として迎えた第5局。後のない名人にとっては、もう勝つしかない背水の一局となる。

 対局は2日制で打たれ、持ち時間は各8時間。22日午前9時に始まり、午後5時半以降に打ち掛けとなる。23日午前9時に封じ手を開封して再開され、同日夜までに終局する見込み。

 立会人は山下敬吾九段、新聞解説は孫喆七段、記録係は豊田裕仁二段と張心澄初段、YouTube解説は鈴木伸二八段。朝日新聞デジタルでは七番勝負の模様をタイムラインで徹底詳報する。

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一力遼挑戦者(右)が封じ手を立会人の山下敬吾九段に渡す。奥は芝野虎丸名人=2024年10月22日午後5時34分、神奈川県箱根町、北野新太撮影

1日目詳報

懸案は中央

 午後5時10分、名人が放った白1を見て、挑戦者は考慮時間21分を投じ、同31分に次の一手を封じた。検討陣の封じ手候補は本命が黒A、対抗が黒B。どちらの手も上辺の折衝は先手で適当に切り上げ、目下最大の懸案である中央に手をまわす展開だ。焦点は上辺ではない。どれほどの陣地になるかなお見定めがたい中央の模様だ。

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〈途中図〉先番・一力挑戦者(92手まで)

 1日目は戦いらしい戦いはど…

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