米大リーグは16日(日本時間17日)、各地であり、ドジャースの大谷翔平はロサンゼルスでのパドレス戦に「1番・投手兼指名打者」で先発した。エンゼルスに所属した2023年8月以来約1年10カ月ぶりとなる投手復帰を果たした。
- 大谷翔平の二刀流復帰を早めたドジャースの「事情」 打席への影響は
一回、まっさらな本拠のマウンドに上がった大谷は、足元の感触を確かめるように投球練習を行った。
先頭のタティスに対して、初球は約157キロ(約98マイル)のツーシームを投げ、ファウルとなった。6球目を右前に運ばれた。
2番アラエスに中前安打を許し、無死一、三塁に。3番マチャドに中犠飛を打たれ、先取点を許した。続く4番シーツは二ゴロに仕留めた。2死二塁で迎えた5番ボガーツを三ゴロに打ち取った。1イニングを2安打1失点、28球で終えた。ストレートは最速で約161キロを計測した。
打っては、一回の第1打席は空振り三振だった。
二回のマウンドには別の投手が送られ、降板した。
三回の第2打席は左中間への適時二塁打を放った。
23年9月に2度目の右ひじ手術を受けた大谷の復帰までの道のりは次の通り。
大谷翔平の投手復帰への道のり
~エンゼルス時代~
2023年8月23日 レッズ戦に先発も、右ひじの靱帯(じんたい)を損傷
9月19日 2度目の右ひじ手術
~ドジャース時代~
24年3月25日 投手復帰のプログラムを再開
8月31日 捕手を座らせてのブルペン投球を練習
10月26日 ワールドシリーズ第2戦で二盗を試みた際に左肩を脱臼
11月5日 左肩関節唇(かんせつしん)の修復手術
12月9日 キャッチボールを再開した、と球団GMが説明
25年2月15日 キャンプで初のブルペン投球
3月 東京ドームでの開幕シリーズに向けて打者としての調整を優先し、投手復帰のプログラムを中断
同29日 米国に帰国し、ブルペンでの投球練習を再開
5月21日 スライダーを含む全球種のブルペン投球を解禁
同25日 実戦形式の投球練習(ライブBP)を再開し、150キロ台を計測
同31日 2度目のライブBP
6月10日 3度目のライブBP
同15日 球団が16日のパドレス戦先発を発表
(いずれも現地時間)