日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)へのノーベル平和賞授賞式が10日、ノルウェー・オスロであります。被爆者らの代表団が現地を訪れ、授賞式に参加したり、関連イベントで被爆証言をしたりします。歴史的な受賞を、タイムラインで速報します。

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9日03:30(オスロ8日19:30)

花束で迎えられ「緊張している」

 ノーベル平和賞を受賞する広島、長崎で被爆した人の全国組織「日本原水爆被害者団体協議会」(日本被団協)の代表団が現地時間8日夜、授賞式が催されるノルウェーのオスロ空港に着いた。10日の式では、被爆者3人が登壇し、世界に核兵器廃絶を訴える。

 代表団として30人とその同行者6人が到着。登壇する3人はVIPターミナルを通り、ノーベル委員会のヨルゲン・ワトネ・フリドネス委員長らから花束で迎えられた。ターミナルの外では、待ち受けていた海外の報道陣から「ハロー」「ウェルカム」と声をかけられた。

オスロ空港に到着した日本被団協の(右から)田中熙巳さん、田中重光さん、箕牧智之さん=2024年12月8日午後7時57分、オスロ、上田潤撮影

 式でスピーチを読み上げる日本被団協代表委員の田中熙巳さん(92)は「非常に緊張している」と述べたうえで、「私たちは本当に高齢になっているが、いま核兵器をめぐる情勢が厳しくなっているので、被爆者が訴えてきたことをさらに強く訴えたい」と話した。

 広島県被団協理事長の箕牧(みまき)智之さん(82)は3週間の入院をへて渡航。「オスロに来ることができて光栄に思う」と語った。「戦争、核兵器大嫌い、平和が一番」を滞在中に繰り返し伝えたいという。長崎原爆被災者協議会会長の田中重光さん(84)は「二度と被爆者をつくらないために頑張っていきたい」と意気込んでいた。

 日本被団協代表団とは別に…

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