成果報告する1期生の立山陸さん(右)と奥紘輔さん=2025年3月10日午前11時18分、鹿児島市、宮田富士男撮影

 鹿児島大と日本エアコミューター(JAC、鹿児島県霧島市)、日本航空(JAL)の3者が取り組む地域密着型パイロット人財創出プログラムの1期生2人が2月にJACに入社し、3月10日に同大で成果報告会があった。航空機の免許を取得し、社内審査を経て副操縦士に昇格できれば、早くて来年4月ごろ離島便に副操縦士として乗務するという。

 地域密着型パイロット人財創出プログラムは、鹿大出身者をパイロットにする構想で、鹿大卒で京セラを創業してJALの経営再建を果たした稲盛和夫氏が着想。稲盛氏の寄付を元にした鹿大の稲盛アカデミーが取り組む人材育成の一つとして提案され、3者が2020年に連携協力協定を結び、5年間の計画でスタートした。

 プログラムでは、毎年、公募した学生や院生の中から適性を踏まえて候補生8人が選ばれ、操縦飛行体験SKYCAMPに参加。さらに、パイロット候補2人に絞り込まれた後、パイロット育成カリキュラムがある崇城大(熊本市)で3年ほど学び、必要な四つのライセンスを取得する。学費の一部は3者が負担し、これまでの5年間で候補生9人が誕生した。

 今回、ライセンスを取得して…

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