1年前、関西バレエ界に快挙の知らせが飛び込んできた。世界三大バレエコンクールのひとつ、ジャクソン国際バレエコンクールで、徳彩也子(さやこ)(22)と佐々木嶺(りょう)(25)が、シニアの男女各部門でそれぞれ金賞を受賞。いまは米国で活躍する2人が今月、故郷の関西に凱旋(がいせん)する。
徳は神戸市出身。世界的なダンサーが輩出する地主薫バレエ団(大阪府吹田市)で技を磨いてきた。
佐々木はスウェーデン留学後にスペインやポーランドで活動。コロナ禍で帰国し、地元の東大阪市で、祖母・美智子が主宰する佐々木美智子バレエ団に所属していた。
2人はレッスンで顔を合わせたときに、互いにコンクールに出ることを知った。ソロでの出場という選択肢もあったが、はつらつとした踊りの雰囲気や身長がマッチすることもあり、ペアを組んで出場することに。半年かけて練習を重ねた。米国に3週間にわたって滞在し、予選から決勝までを勝ち抜いた。
佐々木は「運もあるけれど…